チラムネ5巻 感想 甘酸っぱい青春と自分の心に向き合う難しさ

新刊感想

みなさんこんにちは!
モジャです!

さて今回は待ちに待った「千歳くんはラムネ瓶のなか 5巻」の感想を書いていきたいと思います!

4巻のスポーツ青春物とは打って変わり、自分自身が持て余してしまうのほどの恋愛感情とどう向き合うのかが丁寧に描かれてましたね!

チラムネを読んでこんなにすっきりしないのは初めてかもしれません!

グダグダしててもあれなので早速感想にいきましょう!

今回もネタバレのオンパレードなので気になる方はブラウザバックをお願いします!

あらすじ

いつかきっと、この日々を思い出す。

夏休み。藤志高では恒例の、2・3年合同の勉強合宿。
と言っても、2年生の俺たちにとっては、仲間たちと夏のイベントを楽しむいい機会だ。

どこまでも青い空と海。色とりどりの女子の水着。夜、ふたりきりのナイショ話。男だけの温泉回(?)……。

眩しい光景を見つめながら、あるいは目をそらしながら。
俺たちは、こぼれ落ちそうな思い出を、ポケットいっぱいに詰め込んでいく。

――なにかが変わる夏が、賑やかに密やかに、幕を開けた。

感想

いやーきましたね!夏休み回!

夏祭り、花火大会、夏合宿!

夏のイベントをこれでもかと詰め込んだ今回は控えめに言って最高でした!

気になるあの子達のいつもとは違う姿にドキドキしちゃう朔たちの気持ちがめちゃくちゃ理解できます!

そしていつもと違うからこそ一歩踏み出したくなる!

夏が恋の季節と言われるのもこの辺りが関係しているのでは無いのでしょうか。

そして恋の季節だからこそ、今まで曖昧になっていた朔たちの関係が変わりはじめます!

表紙の夕湖

表紙が夕湖ということもありメインの掘り下げキャラは夕湖です!

なんで夕湖が朔に恋い焦がれるようになったのか

これまでのヒロインと違い1巻からすでに朔の正妻として描かれていたので、朔に思いを寄せるきっかけというのがあまり深堀されていませんでした!

そんな夕湖の掘り下げに重要なテーマになってくるのが「特別」というキーワードです!

先天的リア充の夕湖は周囲から「特別」に扱われて育ってきました!

ただ「特別」だからこそ、少しだけみんなと距離があるように感じていた夕湖!

高校に入り、みんなと普通の生活を送りたいと決意をしていた夕湖ですが現実はなかなかうまくはいきません!

そんななかクラスの学級委員を決めるHRのなかで夕湖は優空に委員長を押し付けようとしてしまいます!

そのときに夕湖のことを間違っていると叱ったのが朔でした!

いままであるがままの自分を受け入れられていたからこそ他の誰とも違う接し方をしてきた朔に恋をします!

そこからは周りから正妻として扱われるほど朔に対して好き好きアピールをしてきました!

いつも天真爛漫な夕湖がこんな感情を抱いていたのが意外でしたが、よく考えるとそれもわかります!

それを1番感じたのがお母さんの存在ですね!

姉妹のように仲が良く、天真爛漫なところもそっくりですが、朔と夕湖母が二人で話しているとき、夕湖の本質について朔に相談をしていました!

こんな言い方が正しいのかわかりませんが、夕湖は心のどこかで自分を客観視している自分がいてそれを感じさせないように振る舞っていたのではないでしょうか!

人気者だけどそれは夕湖の側をみていだけで、夕湖に踏み込む人間がいない!

本当はひとりぼっちなのではという点が夕湖母の心配事のように感じます!

だからこそ夕湖に踏み込んでくれた朔に対して、ずっとそばにいて欲しいと打ち明けたんだと思います!

それが永遠に続きますようにと願いを込めて…

独白

今回のチラムネはいつも以上にヒロイン達の独白が多かったような気がします!

もちろん1番心情が描かれていたのはメインの夕湖です!

しかし夏祭り夏合宿を通して夕湖、悠月、陽、明日姉の気持ちや考え方、さらに朔がそれぞれに対して抱いている想いを描かれていました!

また朔が選ぶということに対してかなり深く描かれていたようにも感じました!

誰かを選ぶということは誰かを傷つけることになると心のどこかで感じていたのかもしれないですね!

6巻の楽しみの一つが朔がどのような答えを出すのかです!

あーほんと早く続きが読みたいです!

また海人や和稀たちの男友達との関係もどのように変わっていくのかそこもめちゃくちゃ気になります!

ここに関しては4巻で野球部の面々と仲直りまではいかないけど、関係を修復できた朔ならなんとかできる気がします!

もしかしたら陽の真っ直ぐな言葉に動かされる展開もあるのかもしれませんね!

まとめ

これまでのチラムネらしい青春も感じながらも一気に話が進んでいった感じがしますね!

朔が誰を選ぶことになるのか、それが今から楽しみで仕方ないです!

健太の言葉じゃないですがバッドエンドだけは本当にやめて欲しい…

そして最後に朔を追いかけてきた優空がどんな過去を持っているのか!

5巻で朔と夕湖に1番近い存在が優空だとはっきりしたのでこれまで以上に優空の行動に目が離せないです!

しかし1巻からの夫婦妾漫才もこのための伏線だったのかって考えると裕夢先生のことが信じられなくなりそうです…

とまぁこんな形でこのラノ1位という肩書きを跪かせるような素晴らしい作品なんでまだ読んでない方はぜひ読んでください!

それでは今回はこの辺りで!

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